あなたは上位の表示だけを見ていませんか?
「検索順位が1位になった!」「アクセスが増えた!」——もちろんそれは素晴らしいことです。しかし、Search Consoleの本当の価値は、上位表示された成功したキーワードよりも、まだ結果が出ていないキーワードの中にこそ隠れています。この記事では、多くの人が見落としているSearch Consoleの検索キーワードの読み方と、そこからビジネスの改善につなげる具体的なポイントを解説していきます。
Search Consoleは何のためのツールなのか?
これは、Search Consoleのログイン画面ではっきりと書いてある!
Search Consoleを使うことで、検索トラフィックの順位が分かり、問題を修正して検索結果を良好にするためのツールと言える。
よく混同されがちですが、Google AnalyticsとSearch Consoleは役割がまったく異なります。Google Analyticsは「サイトに訪れた後のユーザーの行動」を見るツールであるのに対し、Search Consoleは「サイトに訪れる前、つまり検索結果の画面で何が起きているか」を見るツールです。ユーザーがどんなキーワードで検索し、あなたのサイトが何位に表示され、実際にクリックされたのか——この「検索とサイトの境界線」で起きていることを可視化してくれるのがSearch Consoleなのです。
Search Consoleを使いこなすことでWebサイトの改善だけにとどまらずあなたのビジネスの改善にも繋がるツールとして活用できるようになります。
Search Consoleの検索キーワードを見る時のポイント解説
それでは、実際に検索キーワードのレポート(「検索パフォーマンス」)を見るときに、どこに注目すればよいのかを具体的に解説していきます。数字を眺めるだけで終わってしまうと、せっかくのデータも宝の持ち腐れです。
4つの基本指標の読み方
基本的に、クリック数・表示回数・CTR(クリック率)・掲載順位の指標がありますが、それぞれを単独で見るものではありません。
まずは、それぞれの指標が何を表しているのかを整理しておきましょう。
- 表示回数:検索結果にあなたのページが表示された回数。つまり「見られるチャンス」の総量です。
- クリック数:検索結果から実際にクリックされてサイトに訪れた回数。
- CTR(クリック率):表示回数のうち何%がクリックされたか。タイトルやDescriptionの「魅力度」を映す鏡です。
- 掲載順位:検索結果における平均の表示順位。
大切なのは、これら4つを組み合わせて読み解くことです。たとえば「順位は高いのにCTRが低い」なら、タイトルやDescriptionが検索者の心に刺さっていない可能性があります。逆に「順位が低いのにCTRが高い」なら、そのキーワードに対する需要と内容がしっかり噛み合っている証拠です。
私が重要視する指標
これの意味するところはわかりますか?
これ、検索する人が「答」にたどり着かないから、起きる現象です。
いくつかのページを見ても、答にたどり着かないから、検索結果のページをめくる現象が発生していると想像できます。もちろん、ビッグキーワードでそもそもの検索者数が多い場合にもこの現象は発生します。
言い換えれば、これは「大きな需要があるのに、まだ満たしきれていない」という伸びしろのサインです。すでに1位を取っているキーワードは、これ以上大きく伸ばす余地は多くありません。しかし、表示回数が多いのに順位が低いキーワードは、少し手を入れるだけでアクセスが一気に伸びる可能性を秘めているのです。だからこそ、私はこの指標を最優先で見ています。
ここで、そのキーワードが会社の実務などと繋がる場合、まずは、Descriptionを書き換えて、クリックしたくなる文章に書き換えてみましょう!
もちろん、投稿内容自体もキーワードに対する「答」が書いてあるのがベスト状態です。
改善の優先順位はこう決める
限られた時間の中で成果を出すには、どのキーワードから手をつけるかの「順番」がとても重要です。私は次のような順で優先度を判断しています。
- 表示回数が多く、順位が11〜20位(2ページ目)のキーワード:あと少しで1ページ目に入る、最も費用対効果の高い改善対象です。
- 順位は高いのにCTRが低いキーワード:タイトルとDescriptionの見直しだけで、記事を書き直さずにクリック数を増やせます。
- ビジネスの実務・売上に直結するキーワード:数字が小さくても、成約につながるなら優先する価値があります。
検索キーワードから見えてくる「ユーザーの本音」
Search Consoleの検索キーワードは、単なるSEOの数字ではありません。お客様が実際に打ち込んだ言葉そのものです。つまり、アンケートを取らなくても「ユーザーが何を知りたがっているか」「どんな言葉で悩みを表現しているか」が、生のデータとして手に入るのです。
あなたが想定していなかったキーワードで表示されていることも、よくあります。それは、あなたのサービスや商品に対して、お客様が抱いている「意外なニーズ」の表れかもしれません。こうした発見は、新しい記事のネタになるだけでなく、商品説明の言葉づかいや、営業トークの切り口にもそのまま活かせます。
検索キーワードは「お客様が使っている言葉の辞書」。この言葉をそのままコンテンツや商品説明に使うことで、より深く伝わるようになります。
やりがちな失敗と注意点
最後に、検索キーワードを見るときに陥りやすい失敗も押さえておきましょう。
クリック数の多い順に並べて、上位だけを眺めて満足してしまう。
冒頭でお伝えした通り、これが最ももったいない見方です。伸びしろは、いつも「まだ結果が出ていないキーワード」の側に眠っています。また、1日や1週間といった短い期間だけを見て一喜一憂するのも避けたいところ。検索順位は日々変動するため、最低でも過去3ヶ月ほどの期間で傾向をつかむようにしましょう。
そして何より大切なのは、データを見て終わりにしないこと。Descriptionを直す、記事に「答」を追記する、といった行動に移して初めて、Search Consoleは価値を発揮します。次に検索パフォーマンスを開くときは、ぜひ「順位が低くて表示回数が多いキーワード」から見てみてください。あなたのサイト、そしてビジネスの改善のヒントが、きっとそこに見つかるはずです。
